株式会社タフス

VMware 仮想マシンのNICに自動生成されるmacアドレス範囲について

業務上、自動生成macアドレスの範囲を絞り込みたかったので、
ちょっと調べてみました。

vCenterで使用できるmacアドレス生成方法は三つ。

・VMwareOUI割り当て(デフォルト)
・プリフィックスベース割り当て(ESXi5.1移行)
・範囲ベース割り当て(ESXi5.1以降)

詳細は下記ドキュメント141p〜に記載されています。
vSphere ネットワーク

この中で出てくる、vCenterインスタンスIDが初耳だったので、
自分用のメモ程度に、簡単に書かせていただきます。

vCenterインスタンスIDは、vCenterの一意性を保つ為の0〜63のIDで、
vCenterインストール時にランダムに決定されます。

VMwareOUI割り当て方式では、このインスタンスIDを用いてmac決定しています。そのため、vCenterインスタンスIDが異なっていれば、
同一ネットワークに複数のvCenterが存在したとしても、自動生成されたmacアドレスが
重複する事はありません。(生成数が膨大になれば、単一vCenter内で重複する可能性はあります)

ですが、このインスタンスIDの決定方法はあくまでランダムなので、
インストール時に偶然、同じインスタンスIDが選択される事があります。
この状態のまま運用していると、macアドレス重複によって、障害発生の恐れがあるため、
複数のvCenterを使用している環境では、確認しておく必要がありそうです。

vSphereClientでvCenterServerへ接続し、
「ホーム」→「vCenterServer設定」→「ランタイム設定」→「一意ID」
で確認する事が出来ます。変更後は再起動が必要です。