株式会社タフス

RAID6

一昔前はサーバに使用するHDDは、SCSIと決まってました。
ATAなど信頼性に欠けるからありえないってのが相場でした。

近年になって、ATA-HDDの大容量化が目まぐるしく
ギガ単価が異常に安くなったため、コスト重視を考える企業において
信頼性と比較しても大容量ATAの魅力は捨てがたい存在になってきました。

最近では、大容量ストレージサーバにATAのラインナップを用意しているメーカも増え
ファイルサーバなどの比較的クリティカル性が低いが容量は必要といったサーバで
採用されるケースが増えてきました。

しかし信頼性が低いという点は変わりがありません
なので、そこは信頼性を高めるため、その他の技術を併用するしかありません

まずHDDの信頼性と言えるものは、障害耐久になります。
障害が発生した際にデータが消えない、確保されているということが大前提になり
SCSI-HDDが重宝されていた理由として故障率の低さがあります。

その信頼性をカバーするために、バックアップを行うこと
またRAIDという機能を利用するのが一般的です。
バックアップは、データ消失時に役立ちますが
データが消えてしまってはサービス影響が発生します。
そのため、出来るだけサービスを維持しながら、障害耐久を行うには
ディスクの冗長化を行う必要があり、その冗長化をRAIDで行うのです。

その中でも、RAID1、RAID5が主流で使用されており
RAID1は2台以上のディスクを使い、1台のディスクをミラーリングすることで
片側が破損しても、もう片側で復旧が可能というものです。
ただし、積載したディスク容量が半分になるというデメリットが存在します。
RAID5は3台以上のディスクを使いRAID1の短所である容量の問題を多少改善しています。
ただし書き込み速度の低下、1台破損までは復旧可能だが、同時に2台破損すると
復旧不能という点でデメリットが存在します。

この辺は基本知識のため、端折りまくって
主題であるRAIDの新技術を紹介します。
RAIDを調べればわかるとおり
速度重視のRAID0、ミラーリングのRAID1、それをあわせたRAID0+1(またはRAID10)
前述のRAID5がほとんどということがわかると思います。

最近、一般的になりつつあるRAID6なるものが存在します。
これは、RAID5の可用性(障害耐久)をより高めたもので
パリティと呼ばれる復旧用データをRAID5と比べ
2倍持つことで2台同時障害であっても復旧を行うことが出来ます。
ただしパリティに使用する台数が1台増えてしまうため
RAID5と比べさらに1台分容量が減ってしまいます。

RAID5の最低台数の3台などではあまり意味がありませんが
台数が多ければ多いほど、このRAID6の可用性の意味が生まれてきます。
たとえばHDD6台あったとしてRAID5を使用した場合
3台のときと比べ同時HDD障害が発生する可能性は2倍に増えます。
ストレージサーバなどの30台とか内蔵するものであれば5倍です。
これがRAID6であれば、そのリスク発生率を半分以下に低減することが可能です。
ただし導入コストが高いため、あまり導入されることが少ないのが実情です。

そこで、ATA-HDDとの組み合わせによるソリューションが注目されます。
RAID6の導入コストをディスク単価を下げることによりカバーできるため
クリティカルなサーバでは難しいですが、ミドルレンジのサーバまでは
カバーできるくらいの魅力は十分にあると思います。

余談ですが、家庭内のパソコンも、デスクトップだけではなく
ノートパソコンですらディスク容量が数百GBが普通になっていますが
バックアップメディアは依然としてDVDが主流のため
ディスクのバックアップを取りづらい状況にあると思います。

そこで容量単価が一番安いのがハードディスクという状況が続けば
RAID+NASのバックアップサーバが一家に一台持つというのは
将来十分一般的になるのかもしれません