株式会社タフス

Kali Linuxを初めて使ってみた!セキュリティ研修で触れてみたら面白かった話

先日、セキュリティ研修で「Kali Linux」を初めて使いました。
「Kaliって何?ハッカーが使うやつ?」と思っていたのですが、実際に触ってみると めちゃくちゃ面白い! 😆

そこで今回は、Kali Linuxの特徴と、実際に使ってみた感想をまとめました。

Kali Linuxは、Offensive Securityによって開発されたセキュリティ特化のLinuxディストリビューションです。ペネトレーションテストやデジタル・フォレンジック、リバースエンジニアリングなどのセキュリティ関連の用途に特化しています。

🔹 Kali Linuxの特徴
✅ 1. 豊富なセキュリティツールがプリインストール
Kaliには600以上のハッキング・セキュリティ関連ツールが含まれています。例えば:

ペネトレーションテスト: Metasploit, Nmap, Burp Suite
パスワードクラック: John the Ripper, Hashcat
ワイヤレス攻撃: Aircrack-ng, Reaver
フォレンジック分析: Autopsy, Wireshark
リバースエンジニアリング: Ghidra, Radare2
✅ 2. ルート(管理者権限)がデフォルト
通常のLinuxディストリビューションと異なり、Kaliはrootユーザーでの操作が基本です。これは、ペネトレーションテストで多くのツールが管理者権限を必要とするためです。(最近のバージョンでは一般ユーザーkaliがデフォルト)

✅ 3. 軽量 & カスタマイズ可能
多様なデスクトップ環境: XFCE(デフォルト)、GNOME、KDEなど
軽量で古いPCでも動作可能(ただし、GUIはXFCEが推奨)
✅ 4. Live USBで使用可能
KaliはUSBメモリやDVDからインストールせずに直接起動(Live Boot) できます。

Persistence(永続化): USBにデータを保存可能
Forensic Mode: HDDにアクセスせずデータ解析が可能
✅ 5. Rolling Release(継続的アップデート)
Kaliはローリングリリース方式を採用しており、常に最新のツールとパッチが適用されます。

✅ 6. ARMデバイス対応
Raspberry PiやOrange PiなどのARMデバイス向けにも最適化されており、組み込み環境でのセキュリティテストも可能です。

🛠 Kali Linuxの用途
ペネトレーションテスト(侵入テスト)
デジタルフォレンジック(証拠解析)
マルウェア解析
ネットワークセキュリティテスト
CTF(Capture The Flag)競技
⚠ 注意点
法律を遵守すること!
Kaliは強力なハッキングツールを含むため、正当な目的でのみ使用すること(許可なく他人のネットワークをテストするのは違法)
通常のLinux用途には向かない
使いやすさよりもセキュリティテスト向けに設計されているため、普段使いのOSとしてはUbuntuやDebianの方が適している
VPNや匿名化ツールを活用する
セキュリティテスト時はVPNやTorを使い、プライバシーを保護することが重要
🔥 まとめ
Kali Linuxは、ペネトレーションテストやセキュリティ関連のプロ向けディストリビューション。
✅ 豊富なツールがプリインストール
✅ 軽量でLive USB起動可能
✅ 常に最新のツールを提供

もし実際にKaliを使いたいなら、まずは仮想環境(VirtualBox, VMware) で試してみるのがおすすめ! 🚀