株式会社タフス

20%のチカラ

バブル期とは違い、最近の日本企業は効率重視で物事が進められ
管理方式がガチガチになって、遊び心がないため
日本の技術力が落ちてきているという話を目にします。

この話を一番聞くのは、日本が世界に誇るソニー。
これは何冊か出ているいわゆるソニー本に暴露されてます。

厳格な工数管理を行い、就業規則統制を徹底した結果
良い意味で遊んでいる人たちはお叱りを受け
結果、技術力の低下を招いていると言った内容です。

最近、経済紙「プレジデント」で、新旧経営者の考え方の違い
といった内容の特集が組まれ、各業種を代表する大手企業の
経営者の人事評価の考えに対するインタビューが載っています。

そこにGoogleの日本法人社長兼米国法人副社長の村上氏のコメントが
掲載されていました。

Googleでは、1日に対して使う工数の中でメインプロジェクトのような
実際の業務工数とは別に、20%の自由工数枠を設けています。
これは予算枠で用意されているくらいで、
エンジニアそれぞれが好きな考えを持って自由に使うことが出来ます。
Googleはこの20%に将来、社をさらに飛躍させるような次のプロジェクトとなる
コンセプトモデルが出てくると考えているみたいです。

こういった考えを持った日本企業は残念ながらあまり見かけないです。
日本企業というよりも管理者がこの考え方をしていないことの方が多いからかな

しかしながら僕はGoogle社の考え方にすごい共感を覚えます。
以前から自分は業務中に実際の業務とは直接関係ないような情報でも
コンピュータのカテゴリに限らず情報を集めることを怠りません。
もちろんそのことで「遊んでる」、「暇そうだ」と受け取られる可能性もあるかもしれない
むしろ言われるんですけど。

よく思うことですが、コンピュータ技術者だからといってコンピュータに関することだけ
を集めるだけでは生かしきれるのかと。
たとえば情報システムに求められるのは全社規模でのインフラ整備による業務効率化です。

じゃあ技術を専門に追えば良いシステムを作れるかと言えば、答えはNoです。

これはいろいろなシステム系ソリューション本でも書かれることですが
目的はあくまで業務効率化であって、システム探求ではないのですから。
一番必要なのはどれだけ作るシステムの業務を知っているか
その現場スタッフがいかにどんな仕事の仕方をしているかを理解することです

同じ業種であっても文化が違えば風土も違う
業界最大手の会社にシステムを納入した実績があるから、
同じシステムを準大手に適用できるかと言ったら、適用は出来るが
効率化できるかはわからないわけです。

ゆえに様々な情報を仕入れておくことが、理解することの一歩なのです。
ただ知っている単語を並べていると知ってると思われて説明省かれるので注意のしどころです

ここが大前提ですが、もちろんシステム知識が顧客と話す上で重要です。
だけど、この業界触った技術しかわからないことが多い
かと言って他の技術やシステムを触れるかと言えば、簡単にはいかないです。

この20%に賭ける期待を持てる会社がどれだけ伸びるか
これは会社経営陣だけの考えではなく、社員一人一人がどれだけ大切に思うかがキーポイントでしょう。
だからこそGoogleは人事採用で一番厳しいと言われる所以なのかもしれません

さて前置きがだいぶ長くなりました、こんな長文読んでくれる方に感謝です。

自分としては、20%は無理でも、エンジニアの技術を伸ばせる余力を会社に求めます。
そんな余力を持てるタフスを誇りに思います。

そんなわけでブログオープン記念セールということで
ちょっぴりアピールトークにしてみました。

20%の余力を蓄えられるようみんな頑張りましょう。
他社さんに入社してる方もぜひ20%運動してみてください