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10年ぶりのマラッカ再訪記 – 世界遺産の街で感じた変化と懐かしさ

2025年8月、10年ぶりにマラッカ(マレーシア)を訪れました。
前回の訪問は2015年、世界遺産に登録されて数年が経った頃で、観光地として整備が進んでいる最中でした。あのときの静かで少し素朴な雰囲気がどう変わったのか、期待と不安を胸に再訪した今回の旅。その記録を残しておこうと思います。


オランダ広場と懐かしの街並み

マラッカの象徴ともいえる赤い建物が並ぶオランダ広場。10年前と比べると、観光客がさらに増えた印象です。カラフルな人力三輪車(トライショー)は健在で、むしろ以前よりも派手なデコレーションが施されていて、乗り場には行列も。

📸 :オランダ広場の赤い建物

街並みそのものは大きく変わっていませんが、整備が進んで歩道が歩きやすくなっていたのが印象的でした。


セントポール教会と丘からの眺め

丘を登ってセントポール教会跡へ。以前は観光客もまばらでしたが、今回は多くの人が写真を撮っていました。丘の上から見える街並みとマラッカ海峡の眺めは、やはり格別です。

10年前と同じ場所で写真を撮り、当時と比べてみるのも感慨深い瞬間でした。


ジョンカーストリートの変化

夜のジョンカーストリートは活気にあふれ、ナイトマーケットも大盛況。屋台の数が増え、観光客向けのお土産や軽食も多彩になっていました。


食の思い出 – チキンライスボールとチェンドル

マラッカ名物といえばやはり「チキンライスボール」。以前訪れた老舗に再び足を運びました。懐かしい味はそのままで、観光客で混み合っているのに味のクオリティが落ちていないのが嬉しかったです。

さらに、暑さの中で食べる「チェンドル(かき氷デザート)」は格別。濃厚なココナッツミルクとパームシュガーの甘さは10年前と変わらぬおいしさでした。

📸 :チェンドル


マラッカ川沿いの夜景

マラッカ川沿いを散歩すると、壁画アートが増えていて驚きました。夜はライトアップされて幻想的で、観光船に乗る人も多く見られました。以前よりも「観光地らしい演出」が増えていて、街全体が華やかになった印象です。

10年ぶりに訪れて感じたこと

10年経っても変わらない部分、そして大きく進化した部分の両方を感じました。街並みや名物料理は健在で懐かしさを味わうことができましたが、一方で観光インフラは格段に整備されていて、以前よりも快適に楽しめるようになっていました。

「懐かしいのに新しい」。そんな不思議な体験ができるのが、マラッカ再訪の醍醐味だと思います。


まとめ

10年ぶりのマラッカは、当時の思い出を上書きするのではなく、むしろ補強してくれるような旅でした。
観光客が増えて賑やかになった一方で、歴史的な街並みや食の魅力は変わらず残っている――。

次に訪れるときは、また10年後か、それとももっと早くなるか。いずれにせよ、再訪したくなる街であることは間違いありません。