株式会社タフス

灼熱ラン

 ホノルルマラソンに出場してきました!
 スタート前からゴールまでの長い長い道のりの出来事を書いてみたいと思います。

スタート地点

 1年以上前から出場を決めてました。小さい頃から、何となく出たいとは思っていたんですけどね。
 ツアーなどへの申し込みが少し遅れてしまったせいで、一時は出場できないかと思われたんですが、何とか6日間コースのツアーには申し込むことができました。

 上の写真は、スタート地点のアラモアナ公園で撮影したものです。右側の友人は、なぜか過去の日本代表のユニフォームを着て出場していました・・・。このおかげで、スタート地点では彼に一目置く人もいたようです(笑)

 せっかく高いお金を出して出場するので、本当は万全の状態で挑みたかったのですが・・・。準備不足からなる諸事情のため、ほぼ徹夜状態で挑みました。また前日も、ワイキキからダイヤモンドヘッドまで走って、山頂にまで一気に気合で登ってしまいました・・・。本当は、ゆっくりめの30分ジョグで終わらせるつもりだったのに・・・。
 はっきり言って、はしゃぎすぎ&準備が不足しすぎでした。やはりどんな時もこういう本番の前には万全の調整をするべきだというのは、30キロ過ぎたあたりの地点で改めて実感することになります・・・。

 当日、スタート直前には花火が上がって、周りはおおはしゃぎしているのに、私たち二人は最悪の疲労状態のためにかなりのテンションダウン・・・。でもここまで来たら、とにかく走るしかありません。

 スタートは朝の5時。暗い中をこんなに大勢の人が走る&自分がその中を走っているという体験は、このマラソン以外では体験できないと思います。とても不思議な感じだけど、なんだかとても気分がいいです。

 他の大会と比べて凄いことの一つに、給水所の多さと、そこにあるアミノ飲料の多さがありますね!疲れている時は、このアミノのおかげで本当に元気になって、なぜか精神的にも元気になれます。
 応援もすごいですね。本当に大勢の人が、Good job!! とか言ってくれるんですよ。
あと、朝日の瞬間がとても美しいです!その時ばかりは、どのランナーも朝日に目を奪われます。噂では聞いていたんですけど、実際に見てみたら本当にきれいでした。

 しかし、この朝日が灼熱地獄の前ぶれだったのです・・・。
最初の方は、最後まで歩かずに完走できるようにと、これでもかというくらいペースを落として走っていました。はっきり言ってダウンと同じか、それ以下のスピードです。Long Slow Distance ですよ。
 しかし、日が昇ってからしばらくして、だいたい30キロを過ぎたあたりの地点で、体の重さに耐えられなくなってきました・・・。周りのランナー達が歩き始め、私も思わず歩き始めてしまいました。それからは、走ったり歩いたりの繰り返し。歩くのは嫌だけど走ったら辛いし、歩いたら歩いたで疲れないわけではないし、眠くなる・・・。
 その時の私にとって、ハワイの太陽はまさに灼熱でした!!

 他のランナーに抜かれたかと思えば、また抜き返したり、しばらくしたらまたすぐそばにいたり・・。それを繰り返していくと、みんなお互いに馴染みの後姿になってくんですよ。あぁまたあの人だ、という感じで。そこもなんとなく面白いところで。
 もっとも、そういう状況になるのは、私を含めたスロウペースのランナーだけでしょうが。

 体力も筋肉も精神も限界近くまできている中では、アミノ飲料をゴクゴク飲んでも全然効果がありませんでした。とにかく水で水分をとったり、スポンジで体を冷却することで、なんとか前に進んでいました。

 もうここまで来ると、老若男女も人種も国籍も全く関係ありません。周りの色んな人々が、とにかくゴールを目指して同じ道を同じようなスピードで、必死で走ったり歩いたりしています。

 結局6時間以上かかってしまいましたが、やはり完走すると嬉しいものです。
 それに、フルの後の食事と睡眠は、普段の何十倍もおいしい&旨いものです。
 今までフルマラソンを走るたびに左足の親指の爪が剥がれていたのですが、今回もまた見事に剥がれました(笑)
 筋肉痛も後から来るし、かなり痛い状態でした。なので、さらにクッション性の高いスローランナー用の靴に、そろそろ素直に甘んじようかとも思ったりもしています。

 今回は走りきったからある程度は気持ちよかったんですけど、その代わり色々とリベンジしたいこともできたので、いつかまた出場したいです!!準備も体調も万全にして。あと、日が昇って暑くなる前に、できるだけ前に進めるように。できれば、先頭の人たちに加わって、2時間台で走ってみたいものです。

 あと、業務が忙しい中ホノルル行きを許可してくださって、本当にありがとうございました。職場で同じチームの方々も、色々とありがとうございました。

「走り途中」