巳年への思い
あけましておめでとうございます。
2025年は「乙(きのと)巳(み)」年です。
『乙』という漢字は、「ジグザグなもの」の象形から、物事がスムーズに進まないさま、困難があっても紆余曲折しながら進むことを表しています。
『巳』には蛇のイメージがあり、蛇は脱皮をすることから「復活と再生」を連想させます、また、「巳」を「実」にかけて「実を結ぶ」とも言われています。
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2024年の『甲辰』は「いままで準備してきたことが形になる、また、積み重ねてきたものが身につき、しっかりと自分のものになる年」でした。
2025年の『乙巳』は2つの組合せから、「努力を重ね、物事を安定させていく」、「努力した人には嬉しい結果が掴める年」と言えます。
失敗することがあるかもしれませんが、生命力と再生力の強い「巳年」なら立ち直ることができます、新しいことにどんどん挑戦して下さい。きっと、その努力が報われることでしょう。
■AI(人工知能)が進化する
AI「アルファ碁」が世界トップクラス棋士に勝利したのが2016年、オープンAI社が「ChatGPT」を公開したのが3年前の2022年でした。
生成AIは、「人間の指示に従い検索した複数の情報を整理し文章で示す」のが得意です。これを上手く活用すれば、仕事の効率を格段に向上させることができます、また、家庭でも家計簿や住所録の整理、多言語翻訳など、生活の質を向上させるツールに利用できます。
2025年は「AI」→「AGI」へと進化する、と予測されています。
●「AGI」とは何か?
・AGI(Artificial General Intelligence):人間のような汎用的な(人間に近い)
知能を持つ「AI」のこと。
●AGIで、何が変わるか?
・AGIは幅広いスキルで人間と同じようにさまざまな課題を処理することができるのが
特徴です。
・人間と同様の知識や能力を持ち、独自の学習や問題解決できる能力を持っている、
また、想定外の状況でも自ら学習し、能力を応用し処理することができる。
●どう、便利になるのか?
・生成AIは単なるツールとしての利用になるが、AGIは一定の意思決定や判断を任せ
られる「相談相手」の存在となる。
・例えば、
1)社内の顧客データの収集・解析し、
2)見込み客を判断してリストアップし、
3)商談のメールを送る
の一連の行動を自らの判断で行うことができる。
AIが急激に進化し、AIと人間が対等な立場で働く時代が近づいています。
AGIの導入で、生産性の向上や人手不足の解消が見込め一方で、意思決定に対する責任の所在、自動化により労働者が仕事を失うリスクなど、問題が発生します。
技術者は、AGIを補助的な役割を果たす担当者にとどめて置くためにも、特に、問題解決に必要な技術的スキルを磨くことが求められます。
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『乙巳』の2025年は、「AI」が進化する、大きな節目となりそうです。