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安養寺の化狸ものがたり

安養寺は東京競馬場の前、JR府中本町駅から西門に通じる空中通路から見える、また、競馬場通りにあるお寺です。
今から1150年前の貞観元年(859)、慈覚大師の開山と伝えれている古いお寺です。

この安養寺には「化狸ものがたり」と云う伝説が残っています。

『昔、等海僧正という高僧のもとに、正体をかくして仕えていた狸の築紫三位という弟子がいました。ある日、正体を知られてしまった狸は、引き留める等海に「人間に化けて三千年。ご恩返しに、二千年前お釈迦様に8年間仕え、教えを受けたことを実現しますので、明日、人見が原にきて下さい。ただし何があっても合掌せぬように」と言い残して、去って行きました。翌日、等海が弟子をつれて人見が原に行くと、浅間山のあたりに周囲を七宝瑠璃で飾られたお釈迦様の座した多宝塔が四方に輝き現れました。等海僧正たちは約束を忘れ、思わず合掌したところ、目前の仏の世界はたちどころに消えてしまったということです。
三位と等海僧正が別れる時に、狸の三位が三千年の間仏の教えを書きとめた書を等海に差し上げました。この書は安養寺の寺宝として残っています。』

4月中旬からは東京競馬場での開催日となります。
勝っても・負けても、勝負は時の運です。
運を使い切った方々は、「捕らぬ狸の皮算用」とならぬように、ほどほどに。
時には、帰る途中に安養寺でも訪れて、歴史ある山門と本堂を見て高ぶった気持ちを穏やかにし、その後、お賽銭をお供えすることで運を取り戻すことができるかもしれませんよ。

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  ◆安養寺・参道                    ◆安養寺・山門 

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  ◆安養寺・山門                    ◆安養寺・本堂