株式会社タフス

夢十夜

約3ヶ月ぶりです。

前回の投稿 ではオススメの本のお話をしましたが、さして他に書く事も無いので、
今回も本の話をしたいと思います。

夏目漱石。

この名前を知らない日本人は少ないと思いますが、漱石の残した作品も、未だに根強い人気があるように感じます。
「吾輩は猫である」、「三四郎」、「門」などなど。
当時の純文学は、今で言うところの “大衆小説” “娯楽小説” 程の人気もあったようです。
上に挙げた漱石の作品は1900年代の作品で、その当時から今に至るまでの、所謂 “純文学” と呼ばれるジャンルの小説は魅力的なものばかりです。
芥川龍之介の「羅生門」、森鴎外の「舞姫」、川端康成の「伊豆の踊子」などは耳にしたことのある人も多いのではないでしょうか。

どれもとても良い作品なので、時間があれば一読いただきたい作品です。
と、まあ色々ありますが、冒頭で漱石の名前を出したのには理由があります。

私は中学生の頃に読んだ漱石の「夢十夜」が今でも好きです。一度読んだ小説はあまり繰り返して読むことは無いのですが、「夢十夜」だけは年に1回は必ず開いてしまいます。

純文学を読むきっかけになったのが「夢十夜」でした。

今でいう “ショートショート” と呼ばれるような短い話が10話掲載された短編集のようなもので、執筆当初は朝日新聞に掲載されていたようです。
『こんな夢を見た』という書き出しが有名な夢の話です。

それがなんと。

なんと!

漫画になってました。

まさしくジャケ買いですよ、ジャケ買い。
「夢十夜」/ 原作:夏目漱石 漫画:近藤ようこ

先日、偶然書店の店頭に並んでいるのを目撃して、目にも留まらぬ速さで購入しました。

純文学の独特の雰囲気や、今の日本語とは少しかけ離れた表現が苦手だという人も、漫画なら読めるのでは無いでしょうか。

個人的には、ホラー感の漂う『第三夜』がオススメです。
漫画としては若干お高めですが、機会があれば、是非皆さんもお読みになられてはいかがでしょうか。

今年も良い本に出会いたいです。