株式会社タフス

共通テーマ【活躍】

shimizuさん同様、私も、よく防水の袋を利用してお風呂へiPhoneを持ち込み、お風呂でのWebサイト閲覧なんかを楽しんでおります。

先日もそのようにしてお風呂で一日の疲れを癒しておりますと、リラックスしすぎたのでしょうか、画面の中の文字を文字として認識できなくなるあの現象が発生しました。

うーん、この現象、何て言うんだっけ、とか思い出す努力をするまでもなく、すぐその場で、手の平の上のちっぽけなデジタル機器が、先人衆人の知恵知識の中から、「ゲシュタルト崩壊」、という文字を見つけ出して、私に提示してきやがります。

何事にもこんな調子で、近頃は、息子にも、お父さんはアイホーンを使えるからスゴイとか言われる始末でして。
もはや私などは、スマートフォンが活躍するための依り代に過ぎないのでは、なんて気もしたりします。

すぐにネットから答えを得て満足し、思考するプロセスを捨ててしまっていることが、地頭力の衰えを加速させているのかもと、お風呂への情報端末持ち込みを封印し、答えを急かない思考の場とすることにしました。

それにしても、ゲシュタルト崩壊なんていう物騒な事象を引き起こす、この、文字、というやつ、現在までの活躍は言うに及ばずですが、それにしても、一体何なんでしょうか。
人類の歴史上でも類をみないほどの大発明にも関わらず、利用するにも専門的な技術や特別な道具は必要がない。

発明と言っても、気付くか気付かないかくらい、と言うのは言い過ぎでしょうが、人類は文字というものを確立するまでに、なぜ何万年もかかったんだろうなんて、初めから与えられている者の貴族的感覚ながら、思うときもあります。

そう思うと、もしかすると、私たちの組織にも、社会にも、人類にも、気付かれずに埋もれたままでいる、ほんのちょっとした革命的な何かが、新たな活躍の時を待っているのかもと、お風呂にスマートフォンを持ち込まずに、妄想したりしています。

こうして、かつて我が家のお風呂で、ユビキタス化の急先鋒として大活躍したジップロック(小)は静かにその役割を終え、今はキッチンの片隅でアナログ的余生を楽しんでいます。