株式会社タフス

元旦に思うこと

 明けましておめでとうございます。
 今年は、どんな一年になるのでしょうか。

 大晦日のNHKの「ゆく年くる年」では、私の生まれ故郷である山形県寒河江市の慈恩寺からの中継がありました。
雪が数センチ積もった風景が映し出されていましたが、今から、35〜6年前は50〜60センチ積もっても「今年の雪は少ないな」と感じる時代であったことを思い出してしまいました。

 高校生時代のサッカー部の真夏の練習で慈恩寺の裏山を駆け上ったこと、三日月池で山椒魚を見付けたこと、小学校の遠足で三重塔を見学に行ったこと、いろんなことを思い出しながら、気分良く寝てしまいました。

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◆ 元旦7:05 自宅前の多摩川土手から見た「初日出直前の紅富士」 ◆

 昨年は、自分自身のちょっとした不注意で「アキレス腱断裂」のケガをしてしまい、家族と多くの方に心配を掛けてしまいました。

人間誰しもがケガをしたり、病気になってしまうと、相当気丈な人で無い限り、自分自身を見失ってしまうと良く聞きます。
私も「アキレス腱と皮膚が癒着してしまった、手術は失敗だったのかな」とか「リハビリは終了したけど、アキレス腱が硬く固まってしまい、上手く歩けない」などと、一人悩んだものです。

アキレス腱縫合手術から9ヶ月経過した今現在は、階段の上り下りや軽いジョギングであれば、何も問題無い状態までに回復しました。
後は、テレビを見ながらアキレス腱をマッサージして、硬い部分がこんにゃく程度のプヨンプヨンになるのを、気長に待つだけです。

◇ ◆ ◇

● 2010年のテーマは「意識」です。

 最近は、新聞を見ても、テレビの経済番組を見ても、暗いニュースが多過ぎます。
明るいニュースと言えば、中国では内需拡大で電力が追いつかないとか自動車生産で日本を抜きトップに立ったとか、中国の経済は回復しつつ有る、とか。

 自民党から民主党に政権が移り、これまでの政管癒着のしがらみから解き放たることが可能であれば、税金の無駄使いが無くなり、我々が納めている税金が潤滑油となって、日本国の経済も回復に向かうであろうと期待していたのですが、そう簡単には事が進まないようです。

「意識」とは、何をどうすれば、良いのか?

 一つ言えることは、「目で見る・耳で聞く・肌で感じる」ことに、『関心を持つ』ことだと思います。 次に、「見た・聞いた・感じた」ことに、『考え』て見ることです。
どう見えたのか・何に見えたのか・美しかったのか、澄んだ音色・聞き覚えの有る声、鳥肌が立つ感覚・絶対に成功する予感・ヒヤッとした、とか。
 
「ライオンは我が子を千尋の谷に突き落とし、這い上がってきた子どもだけを育てる」と、いいます。
親ライオンは我が子が嫌いだから谷底に突き落とすのではありません。
親ライオンは五感を研ぎ澄まし、子ライオンの鳴き声が聞いたならば:どれぐらい不安なのかを、ガザガサの音には:谷底から上がっていることを、暗くなり始めたならば:寒くないかを、と悶々と考えながら、不安と戦っているのです。
これは、ライオンが百獣の王で有り続ける為には、強い子孫を残すことのみが唯一の手段であることがDNAに記憶されているのだと思います。
そうは言っても、親ライオンは自分が行う行為に対し揺ぎ無い『自信』と子ライオンに対する絶対の『信頼』が無いと出来るものではありません。

この『自信』と『信頼』は、どうやって得られるのでしょうか?

親ライオンは自分がライオンで有ることを常に「意識」して行動することで『力量』が備わってくるのだと思います、それが『自信』になる訳です。
また、子ライオンの普段の行動を「意識」して観察することで谷底から這い上がるのに必要な、気力・知恵・体力が備わっているか、を感じ取ることができます、それが『信頼』となります。

『自分がいろいろな場面で「何をどうすれば、良いのか?」を意識して考えることによって、「ここは、こうすれば良いんだ」とか「そこは、こうやった方が良いね」と、自分が何をすべきかの具体的な方法が見えて来ます。』

 今年1年間、社員を支えて下さっている家族の皆様と一緒に、健康で明るく・楽しく、笑顔の有る職場を目指し、且つ、我々タフスが日本経済の不況を打破するには「何をどうすれば、良いのか?」を考え、社員一丸となって取組んでいきたいと思います。