なんとなく考えてみる
手紙などを書く場合、日本での住所表記は以下のようにしている。
都道府県, 市郡区, 町村, 番地, 建物, 氏名
海外では日本とは逆になっている。
氏名, 建物, 番地, 町村, 市郡区, 都道府県(に相当する州など)
どうして違うんだろう?
日本の住所表記の場合は、最初から最後まで住所を見ないと目的の場所にたどり着くことができない。
ぱっと見で知っている市などがあればそれ以降を見るわけだが、それは『○○市が××県に属している』ということを瞬時に判断をしたり、『自分(あるいは知り合い)が○○市に住んでいる』という付加要素があってのことだと思う。
基本は「全ての大きい分類から小さな分類」という流れになっている。
“M”を目的地とした場合、“A D M”と表現する。
自分がどこにいても“A”を基点としている。
逆に海外の場合は、二つ目までの分類を確認することで、簡単に目的の場所にたどり着くことができる可能性がある。
「小さな分類から大きな分類」という感じだが、「大きな分類から小さな分類」に戻る必要もある。
“M”を目的地とした場合、“M D A”と表現する。
自分がいる場所が基点となる。
“K”にいる場合は“D”と直接つながっている“M”へ、“E”にいる場合は“B”→“A”→“D”→“M”と遷移することになる。
この動きはDNSそのままのような気がする。
日本表記は、現在扱うことのできる一般的なOSのファイルシステムの階層構造と同じだ。
そうすると日本方式のほうが整理されていてわかりやすいということか?
アドレスつながりで考えると、URLの場合は日本と海外の複合表記を採用している。
“blog.tafs.co.jp”は“blogサーバ タフス 株式会社 日本”というように、「小さな分類から大きな分類」と表記している。
# “co”は商業的組織のために使用される第二レベル・ドメイン。ここでは“株式会社”とした。
“/staffblog/index.php?itemid=300”は、blogサーバ内の“staffblogディレクトリ内のindex.phpで参照されるitemidが300のもの”というように、日本表記そのままである。
ネットワーク上のサーバを特定する部分までは、DNSの仕組みを使用しているので海外表記。
サーバが特定できてしまえば、その中の場所はファイルシステムが管轄する部分なので日本表記。
絶対パスなのか相対パスなのかという話なんだけど、住所は絶対パスのほうがわかりやすくていいような気がするなぁ…と、昔Sunから送られてきたx86版Solaris7入りのエアメールを見て思ったのでした。
「どうして違うんだろう?」という問いの答えは結局出ていません。
つらつらと思考することが楽しいので特に調べたりはしていないのですけど、知っている人がいたらコメントください。